糖類と甘味料の違い
糖類と甘味料の違いをご存知ですか?どちらも甘いものなのでどう違うのかわからないという方も多いと思います。糖類とは単糖類と二糖類の総称のこと。
糖質は単糖類、二糖類、多糖類に分かれ、そのうち単糖類と二糖類が糖類に分類されます。人間は炭水化物を食べると唾液や胃の中でこれらを分解します。最終的に小腸で酵素によってすべての糖類を含めた糖質は、単糖類に分解され、吸収されます。
そして肝臓に送られ、ブドウ糖に分解されて血糖として血液内に入り、全身をめぐりエネルギーとして使われることになります。また脳のエネルギー源となるのはこのブドウ糖だけですので、糖類意外の甘いものでは脳を働かせる力にはなりません。
甘味料はこれら栄養素ではなく、甘い調味料のこと。主に天然の物と人工甘味料に分かれます。天然の場合は砂糖やはちみつ、メープルシロップなどがあたります。
人工甘味料は人が手を加えてその成分を抽出したり精製したりするものなのですが、さらに既存添加物と合成甘味料に分類されます。ステビアやトレハロース、キシリトールなどは天然に存在するものから作られたり精製されたりするものなので、既存添加物とされています。
そして食品の中には本来存在しない成分を人工的に合成したものが合成甘味料といわれます。これら人工の物はアスパルテームやスクラロースなどが代表的なものです。合成甘味料は天然のものより甘みが強く、カロリーもずっと少ないのが特徴で、ダイエットコークやダイエット食品によく使用されています。よく砂糖の代わりにコーヒーや紅茶にいれるノンカロリーシュガーなどがこれに当たります。
また食品衛生法やJAS法など、法律の上では糖類と甘味料はきっちりと区別されており、糖類は原料、甘味料は食品添加物として扱われます。ですから甘味料を使用した食品は糖類とは別に食品に明記しなければならないことになっています。
甘いものはストレスを解消したり体や脳のエネルギーとなったりするものです。といって摂りすぎれば太ってしまいます。ですからこの違いを知って、上手に使い分けるようにしたいものですね。