グリコーゲンも糖類の一つ
人間が食べ物から摂る栄養素は、炭水化物、たんぱく質、脂質の3つです。その中でもヒトが1日に費やすエネルギーのうち、60パーセントは炭水化物からとることが望ましいといわれています。
炭水化物とはすなわち糖類のこと。ご飯や砂糖、甘い果物に含まれているものです。主に単糖類、単糖が2つ結合した二糖類、たくさんの担当が結合した多糖類の3つに分けられ、人間がこれらを摂取すると唾液や胃の中で消化、分解されます。
そして最後には小腸で酵素によりさらに分解され、すべて単糖類となり吸収されます。さらに肝臓へと運ばれここでブドウ糖となり、血糖として血液の中に入り全身にエネルギーとして送られることになります。
このように分解された炭水化物がすべてエネルギーとして消費されず、余った場合は肝臓でグリコーゲンに変換され蓄えられます。そして必要な時に再度肝臓はこのグリコーゲンをブドウ糖に変換し、血液の中に送り出してエネルギーを確保するのです。従ってグリコーゲンも糖類の一つとなります。
けれど肝臓にはグリコーゲンを蓄えられる限度があるので、それ以上になると脂肪として体の中に蓄えられてしまいます。甘い物の食べすぎで太る、とはこの現象をいっているのです。
このように人間の体は糖類を上手に分解し、体内に保存していざという時に使えるようなメカニズムをもっています。そのメカニズムを知って、上手にコントロールしましょう。